T様邸(墨田区)、間取り決定と道路斜線制限


 先日、建主さま、施工会社さまと設計打合せを行い、間取りが決定しました。
 建主さまは、できるだけシンプルなデザインがお好み。

・窓は居室の採光・換気・排煙がとれる最小限のサイズで。
・外壁に凹凸は出したくない。極力立方体にしたい。

 この2点はよいのですが、3階バルコニー(2階の上に設置するルーフバルコニー)の手摺は壁立上がり仕様にしたいとのご希望。
しかし道路斜線制限にかかるので、できれば縦格子手摺(道路斜線制限にかかる高さから緩和されます)で計画したいとご提案するも、横格子なら良いが縦は嫌だ、と。
 うーん。
 バルコニー手摺の横格子は安全上の不安があるし、斜線制限の緩和に該当しないので……。
ここは必殺技「天空率」を繰り出さなくてはならんようだな! でも今回は準工業地域に計画している狭小住宅ということで、敷地目一杯に建てるので、天空率の効果は低い。天空率検討はちょっとだけ面倒で、修正とかする時には死にそうになるので、本当に最終手段なんだよな。特に今回はやっても無駄かも知れない。
 でも、建主さまのご要望をかなえるように最大限の努力をするのが建築士の仕事。やるぜ!

 ……と、作業すること5時間強……かろうじてOKに!

 天空率採用によって、道路斜線制限にかかる部分に緩和が適用でき、建主さまのご希望のとおり、バルコニー手摺は壁立上げにできます。
 正直いって天空率計算してもダメかも知れないと思っていました。ギリギリとはいえOKはOK。

 ミッションクリアです!

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